書籍詳細

現代インド英語小説の世界―インド近・現代史の矛盾と葛藤を生きる人々―

外国文学研究書
書籍名 現代インド英語小説の世界―インド近・現代史の矛盾と葛藤を生きる人々―
価格 3,800円(税別)
著者名 加藤恒彦 著
サイズ A5版
ページ数 467ページ
発行年月 2021年09月
ISBN 978-4-271-21073-3

本書は、インドの近・現代史の大きな事件や社会問題をテーマにしたインド英語小説の傑作を紹介している。第一部では、イギリス植民地時代に起きた中国とのアヘン貿易やもう一つの独立運動としての「インド国民軍」に身を投じる英領インド軍将校を描いた二編の小説を取り上げ、第二部では、独立以降の幾つかの重要な時期を背景に描かれた5編の小説を取り上げている。そこに共通するのは、時代の矛盾に直面し、葛藤を抱えつつ生き抜く人々の姿がリアルに描かれている点であろう。その意味で本書は、今では、GDPで世界第7位となったインドの歴史的成り立ちの一端を、小説を通じて理解する試みである。

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