大阪教育図書

ヴェトナム戦争の影を帯びた在日米軍基地での勤務体験を掘り下げてゆく。

半世紀も前の回想であるが、意外にも、当時の出来事が鮮やかによみがえってくる。

郵便局より基地に転職し、学園紛争に彩られた夜間大学、子供たちと奮闘した英語塾、 英語修行に打ち込んだ松本享高等英語専門学校の思い出、なども織り交ぜてゆく。

また、「間接的目撃者」の立場からホロコーストよりヴェトナムへの軌跡を辿り、それを 生き延びた人々との交わりを綴る。貴重な人々との出会いに対して、感謝の念が絶えない。

筆者は、難病患者として、また定年退職者として、これら体験より存続を学んでゆく 著書「楽しい透析 ユダヤ研究者が透析患者になったら」(ISBN978-4-271-90010-8)の続刊。