リルストーンの白鹿 または ノーマン家の運命
外国文学翻訳書
書籍名 | リルストーンの白鹿 または ノーマン家の運命 |
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価格 | 2,400円(税別) |
著者名 | ウィリアム・ワーズワス 著、杉野 徹 訳 |
サイズ | A5版 |
ページ数 | 156頁 |
発行年月 | 2025年03月 |
ISBN | 978-4-271-31043-3 |
本邦初訳。
本詩は エリザベス女王1世治世下、1569年、北部イングランドのカトリック諸侯の蜂起を題材にした悲運の物語詩である。詩人は、しかし、本詩の目的は悲運の敗北を描くことではなく、主人公の娘エミリーの道徳的、精神的勝利だという。娘が悲運に耐え、最終的に苦悩と悲哀を克服するが、それは一頭の白鹿との交流によって成し遂げられる。詩人はそのような娘を福者とよび、白鹿を神の愛の中にいると呼ぶ。顧みられることの少ない作品だが、慰めを必要とする者に向けての詩人の自負の作である。