ソール・ベローと修復の思想 ―生と死の彼方に
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書籍名 | ソール・ベローと修復の思想 ―生と死の彼方に |
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価格 | 2,200円(税別) |
著者名 | 佐川 和茂(さがわ かずしげ) 1948年千葉県生まれ。青山学院大学名誉教授。 著書に『歌ひとすじに 日本の歌・ユダヤの歌』(大阪教育図書、2021年)、『「シュレミール」の二十年 自己を掘り下げる試み』(大阪教育図書、2021年)、『文学で読むピーター・ドラッカー』(大阪教育図書、2021年)、『希望の灯よいつまでも 退職・透析の日々を生きて』(大阪教育図書、2020年)、『青春の光と影 在日米軍基地の思い出』(大阪教育図書、2019年)、『楽しい透析 ユダヤ研究者が透析患者になったら』(大阪教育図書、2018年)、『文学で読むユダヤ人の歴史と職業』(彩流社、2015年)、『ホ ロ コーストの影を生きて』(三交社、2009年)、『ユダヤ人の社会と文化』(大阪教育図書、2009年)、など。 |
サイズ | 4/6版変形 |
ページ数 | 267ページ |
発行年月 | 2023年09月16日 |
ISBN | 978-4-271-21083-2 C3098 |
ノーベル賞作家ソール・ベローの諸作品に見られる“修復の思想”を掘り下げてゆく。
“修復の思想”とは、ユダヤ教の使命(ミッション)であり、ユダヤ史の底流であり、ベローの人生にも根付いている。それはまた、誰の心にも響くものかもしれない――。
――誰にとっても、人生とは本来あるべき姿を目指し、修復を繰り返しながら歩むものではないか。
たとえ思うに任せない紆余曲折の人生であっても、人に可能なことは、好きで熱中できる少数のことに没頭し、自己の適職と思えることに従事し、自己に合った組織に属し、可能な限り生産的な生涯を送ることであろう。